犬にミネラルウォーターはNGって本当?

ペット飼うときに健康に関する知識は大変重要なものになります。
どんなエサを与えると良いか、反対にどんなエサを与えてはいけないかなどの知識をもっていないと、大切なペットの健康を害することになってしまいかねません。
そんななか、巷では「犬にミネラルウォーターを与えるのはNG」という噂があります。
ペットの代表格とも言える犬に関する問題なので、真偽が気になる方は多いと思います。

噂の根拠は?


この噂では「犬にミネラルウォーターを与えることで、必要以上にミネラルを摂り過ぎてしまい、体内に結石ができやすくなる」といったものでした。
たしかに硬水にはマグネシウムやカルシウムといったミネラルが多く含まれていて、これらのミネラルが多く含まれているからこそ愛飲し続ける方がいるのだと思います。

しかし、人間にとっては有益なものであっても、他の動物にとっては害のあることがあります。
犬にとってはマグネシウムは「ストルバイト」を、カルシウムは「シュウ酸カルシウム」といった尿路結石をつくってしまいやすくなり、そうでなくても尿が少なく濃くなってしまうことがあります。
犬猫の尿路結石で代表的なものの中で代表的とされるのが、ストルバイトと呼ばれる物質が構成する結石です。

ストルバイトとは、リン酸マグネシウムアンモニウムの水和物であり、マグネシウムを含む化合物です。
ミネラルウォーターに含まれるマグネシウムがこの物質を作る一助となり、結石を構成してしまうことがあると考えられています。
さらにこの物質は酸性通常の酸性尿なら簡単に溶けていきますが、食事などの原因で尿がアルカリ性に偏った場合は溶けることができず、尿管にとどまったままになってしまうことも一因です。

シュウ酸カルシウム
これも結石の成分としては多く見られる化合物です。
ミネラルウォーターに含まれるカルシウムが原料の一部となり得ます。
この物質はどのような液体にも溶けにくい性質を持ち、尿管にとどまりやすいのです。
つまり、ストルバイトのようにアルカリ性の尿なら溶けにくく、酸性の尿なら簡単に溶けるといった性質を持たないため、尿のph値がどちらに傾いても発生のリスクの増減はないことになります。

引用元:アルピナ ピュアウォーター研究所


ミネラルウォーターのなかでも硬水はタブーとされ、軟水なら問題ないとされています。
では、犬に硬水を与え続けてしまうと本当に結石ができてしまうのでしょうか。

気になる噂の真偽は?

今回の「犬に硬水を与え続けてしまうとマグネシウムやカルシウムなどのミネラル過多になり、結石ができやすくなる」という噂は風評被害にすぎないとされています。
犬に結石をつくらせないためには、ミネラルウォーター、硬水、軟水に限らず、とにかく水を多く与えて、その分おしっこを何回かさせることが大事とされています。

調べてみたところ、尿結石の原因はミネラルの摂取量よりも
遺伝的な体質に依存することが多いそうです。
そして、尿結石(尿石症・膀胱結石)の予防としては
ミネラルウォーターでも、硬水でも、軟水でも、何でもいいので
水をたくさん与えて、適正回数のおしっこをさせることが大切とされています。
つまり、どれだけ水を飲んで、どれだけ排尿しているかが重要で
「どんな水を飲んでいるか?」ということは、論点にもならないようです^^;
なので、犬にミネラルウォーターを与えても、全く問題ないことになります。

引用元:ドッグフード評判調査団!〜無添加だけが安全なフードなのか?〜

そもそも硬水を与えてはいけないのなら、欧米圏などの生活水が硬水の地域であるところに住んでいる犬は、日本よりずっと尿結石になるリスクが高まってしまいます。
ですが、実際には欧米諸国よりも日本の方が尿結石になることが多いようです。
これは犬の飼い方にも関係があるようです。

ところで、なぜ日本の犬は尿結石になりやすいのでしょうか。
その1番の原因が、おしっこをできる環境が、整ってないことだと言われます。
欧米の犬は、広い敷地内(室内)で
自分のタイミングで、自由におしっこをすることができます。
対して、日本ではお散歩のときだけ
おしっこをするという習慣の犬が多くいます。
排尿の回数が少なければ、石が大きくなり尿結石になってしまい
逆に、回数が多ければ、石が大きくなる前に排泄することができる
という理屈だそうです。

引用元:ドッグフード評判調査団!〜無添加だけが安全なフードなのか?〜
結果として硬水を与えて問題ないということになります。
重要なのは飲む量とおしっこの回数です。

注意:こんな犬には硬水はNG

硬水は与えても問題ないと書きましたが、結石が出来やすい、おなかがゆるくなりやすいなどの体質の犬にはミネラルウォーターを与えないようにしましょう。
必要な分の栄養はドッグフードなどで補うようにしましょう。

また、犬が急に水を大量に飲み、大量におしっこをするようになったときにも注意が必要です。
「多飲多尿」といって、脳と腎臓のいずれかに異常がある可能性が考えられます。

異常にガブガブとたくさん水を飲み、たくさんの尿が出る状態を「多飲多尿」と言い、脳と腎臓の働きにより調節されている『水分代謝』が、脳もしくは腎臓機能のどちらかに障害があると、飲む水と出る水のバランスが崩れてくるのです。
この「多飲多尿」は、さまざまな病気の症状として現れることが多いと言われています。
普段と様子が違ったら獣医さんに診てもらうように心掛けましょう。

引用元:Tsunayosi
多飲多尿を兆候とする病気は、「糖尿病」、「腎臓病」、「副腎皮質機能亢進症」などが考えられます。

ミネラルウォーター以外にも犬には与えることがタブーとなっている食べ物が沢山あります。
代表的なものはネギで、「アリルプロピルジスルファイド」という成分が赤血球を破壊してしまい、大量に摂取した場合は死に至ることもあります。

タマネギ中毒は、犬の赤血球を破壊し、中毒死を引き起こす危険性があります。
少量の摂取であれば心配はありませんが、愛犬の体重1kgに対し、20g以上の接種が危険量の目安ですよ。
症状が出るまで、1日~数日かかる事が多いため、摂取量に不安がある時は、すぐに病院へ!

引用元:ペット大学
また、チョコレートなどのカカオを原料とするものもダメで、カカオに含まれる「テオブロミン」が犬にとっては毒になってしまいます。

チョコレート中毒は、チョコレートに含まれる「テオブロミン」という成分が危険なのですが、
コーヒーなどに含まれるカフェインは、その親戚のような成分で、共に同じような中毒症状を引き起こします。
危険量の目安は、愛犬の体重1kgに対して、50g~100g程度のチョコレートです。
カカオ成分の多い苦めのチョコレートの方が、テオブロミン含有量が多いので、危険度が高まります。
ちなみに、一般的な板チョコの重さが50~60g程度ですね。

引用元:ペット大学

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かず

かず

30代に入ったこともあり自分の食生活を見なおそうと、揚げ物や肉類を避けるようにしつつ、最近水にも関心を持ちだした強面系サラリーマン。 コワイのは顔だけで、気はあまり強くないので、営業先のクライアントによくからかわれる。